「ミーンミンミンミンミンミー」
「ツクツクホーシ、ツクツクホーシ、ツクツクホーシ」
夏の風物詩といえば蝉(セミ)の鳴き声を挙げる人も少なくないと思う。
そんなセミの一生は7年7日と言われている。
幼虫期は土の中で7年間暮らし、地上に出てからの成虫期は僅か7日間。
この7日の間に交尾相手を探し命を遂げる・・・
そろそろ進化とかで何とかすればいいのにね!
まぁ7年間も暗闇で生活をしていたら、あんな気が狂ったように鳴き続けるんだろうか。
やっと地上に出て憧れの女の子を探す為に命尽きるまで鳴きつづける。
・・・怖い。
7年間引きこもってた男の子が、思い切って外に飛び出したかと思ったら、
「女!!女!!おせっくすしたい!!おせっくすしたい!!」
って、死ぬまで叫びまくってるようなもんだからね。
完全にホラーだよね。
夜中には街灯の電球にガチガチ当たってる。
「ジッ!おせっくす!!ジジッ!おせっくすしたい!!ジジジッ!おせっくすしてぇ!!!」
とか鳴いてガンガン頭打ちつけてるのと一緒だよね。怖。
でも、そんな熱い思いがあるからこそメスもそれを受け入れるんだろうね。
あ、メスも7年間「イケメン!!イケメン!!」って想いながら地中から出てくるんだから同じようなもんか。
単純にすげーな、昆虫って。
こういうの見ると人間は進化しすぎだよね。
指先一つで文字を打ち込んで
「おせっくすしたい!!」
って鳴くんだからさ。
どんだけ手抜いてんだよって。
しかもセミと違って子孫繁栄のための子作りじゃないんだよ!?
子作りの過程だけを楽しみたいんだから。
「出来ちゃったら困るけど!」
「受精しないおせっくすしたい!!」
ほんと鳴き方が複雑すぎるよね。
場合によってはもっと複雑になって、
「舐めるだけでいいんです!ご奉仕します!!」
「性感マッサージだけでいいんです!ご奉仕します!!」
とか鳴いちゃったりしてね。
舐めるだけ、性感マッサージだけのご奉仕の約束だったのに、メスの本能に火がついちゃって、
「・・挿れて」
とか言われちゃってさ、
ご奉仕だけのはずが突きまくっちゃうわけ。
「突く突く奉仕、突く突く奉仕、突く突く奉仕」
あ、遙生のことじゃねーか。